放課後になると神奈は玄関に向かう

その途中で遊と鉢合わせになり
一緒に帰ろうと言われ遊の後片付けを
待っていた。


職員室前に立って待っていると
息切れした三上まながやってきた。

「はぁ、はぁ、遊くんいる?!」

「んー。今くるよ」

そして職員室から出てきた遊は三上まなを見た瞬間物凄く嫌な顔をした。


「遊くん!!!!一緒に帰ろう!!!!」

三上まなが期待と恥ずかしさを込めて言った

「え、無理。俺神奈と帰るから」

「どうして?私たち恋人なのに!!」

「俺三上ちゃんに返事すらしてないのに…それにいつも女子に囲まれて自慢してるから俺話しかける隙も無かったんだけど?」



遊の言葉にそーゆ事かと1人で納得する神奈



「そんな…じゃ私の事好きって言ったのは嘘なの?!」


涙目になる三上まなにため息をつく遊


「俺がいつ三上ちゃんに言ったの?あのさー、妄想も大概にしてくんない?あんなホラーなラブレター貰ってそもそも喜ぶ男いないから?直接言われても無いし返事もしてない、なのに学校来れば付き合っただの、なんだのって言いふらして。大人しそうな顔してそーゆとこ地雷女なヤツっているよね。」



遊の毒舌にとうとう涙が溢れ出す三上まな

「じゃ、じゃあなんで私のラブレター見て俺も好きって言ってたの…」

「は?なにそれ。」

そんな状況の中職員室のドアが開き
山口が顔を出す。


「遊くんこれ、お前が好きって言ってたアーティストの歌詞カード忘れてる。ってなにこの状況?」


困惑する山口に遊は、んー?と考え込む