「で、俺にどーしろと?」
「せんせー、いんですか?ウチのクラスにストーカーが出ても。別に兄貴のためとかじゃなくて教育実習生で来てるのに問題になったらさすがにあたしも困るから。」
「問題ねえ。三上に直接聞けばいいだろ、」
「えー。それこそめんどくさい〜」
「あのなー。俺はお前ら兄妹の問題に首突っ込む気はねーの、それにたかが女子生徒の嘘で動くほど学校も暇じゃねーの」
「そんな事言ってコーヒー飲んで飲み会の話してるだけじゃん。」
ビクっと他の教師達が震える
「ま、学校側が動かないならいいや。」
「やけに軽いな。」
「問題になる事だけは勘弁だから。もしアイツが教師になれなくなったら一生あたしに面倒見てくれとか押しかけるから。」
「あー…。」
よし、と立ち上がり職員室から出ていく神奈
ボリボリと頭を掻く山口はため息をつく。


