それから午後の授業を受けてる時も 子犬に捨てられたような目で神奈を見つめる遊に神奈はフルシカトを決め込む。 「お前ら喧嘩でもしたの?」 「バカズキくん。そんなくだらないことはしない主義だよ、兄貴が勝手にあーしてるだけ。」 「俺めっちゃ睨まれてんだけど。」 「ほっときなー。そのうち飽きるでしょ」 「…」 毎回和樹と樹ばかり授業中当ててくる遊に 二人とも少し参っていた。