パンダ集団達は意外にもボールをキャッチして地味な男に投げつけて活躍していた。

遊が余裕そうにたっている中、樹と和樹は
女子の数を減らしていく。勿論神奈はするりと避けて遊と同じく余裕の姿で立っていた。

開始されて30分、残ったのは女子は神奈一人となり、男子は遊と樹と和樹になった。

樹が投げたボールを掴んで野球投げのポーズになった神奈に樹と和樹は警戒する。

勿論遊はニコニコしながら隅っこに立っていた。


「しねバカズキイイイイイイイイ!!」

手を思いっきり振りスピードが付いたボールは回転を増して和樹のお腹に直撃した。

「うっ…てめぇ」


アウトになった和樹はお腹を抑えて
キスの事を根に持ってるのかと神奈を睨む



「あとは樹ね…」


ボールは樹の手に渡り、神奈を見据えて
際どい脛のとこに投げつける

それを神奈は体制をずらして片手でボールを掴む。

「まじかよ。」

ボソッと呟く樹にニカっと笑う神奈

今度は神奈は横に大きく腕を降って
ボールに鋭い回転をつけて樹の手前まで
直線に飛んできたボールはグンっと下に落ちて樹の脛に当たる。


ピピーーーーーと笛がなりアウトになった樹

「神奈ちゃんってほんとに無敵だよね…」

「なんであいつあんな肩つえーんだよ。」

和樹と樹は後ろから残った矢沢兄妹を見る