ピピーーーーーッッ

「じゃーこれよりドッチボールを始める」

山口の笛と共に何故か遊との親睦会を深めるためとかで1年A組は自由時間を使い校庭に集まる。

「せんせー、めんどくさいんであたし見学していいですか」

「矢沢〜、お前女の子以外は見学なんてもんは許されねえぞ」

「デリカシーねえなおい。」

だるそうにする神奈はその場に座り込み
アップに結んだ髪を整える


「んじゃ、俺は審判やるから遊くんは男子のチームに入れ。男子VS女子の試合な。お互い手加減は無用だ。」

山口にブーイングが起こるも
遊の眩しい笑顔にみんなはチームに分かれる

「おい、矢沢。お前本気でやれ、後でご褒美やるから」

「せんせーの考えてる事手に取るように分かるあたしってすごくね…」

「んじゃ、よろしく」

山口に、耳打ちされて重い体を起こして
ドッチボールが開始される。