「山口先生ー。可愛いですよねウチの妹」

ウチを強調して話す遊にハイハイと流す

「あいつ俺の遺伝子引き継いであんなに綺麗になっちゃって、兄として俺は心配なんですよね。」

「お前の遺伝子じゃないだろ。親だろ親。」

「小さい頃からなにかとモテるから俺が神奈を守ってきたんですけどさすがに俺も大人になったから一緒にいられないじゃないですか?心配で心配で俺頑張って勉強してここに来たんですよ」

「人の話聞いてる?」

「そしたらビックリ。マンガに出てくるようなイケメン二人に挟まれてるなんて俺ビックリ!!」

「俺はお前の馬鹿さにビックリだよ。」

「可愛い妹に悪い虫がついたら追い払う。それが兄の務めじゃないですか?」

「あのなー…。もう矢沢も大人の入り口まで来てんだから周りがどーこー言う権利はねーだろ?」

「山口先生…まさかあんたも神奈を…」

「なんでそーなるんだよ。」

「でも残念ながらアイツに好きって感情は一生芽生える事はないでしょう。」

「あ?なにその満足気な顔。まさかお前…妹を襲っ「犯罪ですよそれ。」


そして遊はいきなり昔話をし始める

山口は興味なさげにお茶を啜る。