「で、お前の兄貴が血眼になってお前を探してるのに呑気に飯食うんだな。」

「あの人さー、あたしと2人の時はちゃんといい兄貴なんだけど。小さい頃からなんでか男友達とかいると離れてくんだよねー。口揃えて« お前の兄貴やべーよ!!»って。」

「愛されてんなー。」

「せんせーも対象内かもね?」

「勘弁して欲しい…」

「別に気にしてこなかったんだけどさ、あの人も彼女作って落ち着けばいいのにねー。妹が心配なのは分かるけどあたしは兄貴が心配さ、」

「……俺はお前が心配だよ。」

「ん?今なんか言った?」

「なんもー。」


のんびりいつもの様に山口とランチタイムしていると職員室のドアが勢い良く開く。