「で、何故言わなかったの?」

「サプライズじゃん。でも俺1週間滞在するって言ったもんねー。」

「あ、忘れてた。それかー!!ずっと頭に何か引っかかってたんだよねー。」

「妹よ。兄をもっと大事にしなさーい」

ホームルームが終わり、遊を連れ出して
昇降玄関へと向かった神奈。


「頼むからフツーに実習してってくれよ。」

「なにそれ〜俺が何かやらかすみたいな言い方じゃーん、そんな信用ないの俺?てーか、久しぶりに会ったのにぎゅうも無し?」

「無し、ぎゅうなんて幼稚園の頃の話だからね?まー、女子生徒には手は出さないようにしてくれよ。」

「神奈より可愛い女の子見た事ないんだけど?」

「ハイハイ。あ、授業始まるから」

予鈴が鳴り神奈は教室に戻っていく。



「悪い虫がいつの間にか着いちゃったね」