COLORDAYS

side〝高杉〟





「来ると思ったよサラちゃん」

一学期の終業式 必ず来ると思った人物が

ノックもせず、入ってそうそうにベッドに横たわる。

いつもの様に『不在』の表をドアに掛ける。


「明日から夏休みだね〜、いいなー若いって〜サラちゃんはどっか行くの?俺はね〜サラちゃんと花火やるんだ〜!」

キャッキャッと騒ぐ高杉に気持ち悪いという視線を送る彼女


そんな事ではめげないよ俺は!

「あ、そうそうツバサ君だっけ?あの子…?」


彼女の幼馴染の名前を出すと案の定

彼女の目が曇り始める。

最近じゃ彼らのおかげで変わり始めたサラ


やっぱりあの幼馴染とは何かあるみたいだね。

「ツバサが何?」

「最近学校来てないみたいで職員会議でも話題になっていてね、サラちゃん何か知らない?」


俺は知ってるけど。

君の幼馴染が今どこで何をしてるのか。

そして君も分かってるはずだろ?

ごめんね、意地悪したいわけじゃないんだ

ただの【確認】なんだよ。