COLORDAYS

ピンポーン

サラの家のチャイムが鳴り響く

サラはベッドに横たわったまんま
チャイムの音をシカトする。


ピーンポーン…

ピンポンピンポンビンピンピンピンポーン…


ガチャ…

「近所迷惑、通報するからそこから動かないで。」

「ちょ、まって!!ごめん!!ごめんだけどいるなら出てくれてもよくない?!」


やる気のやの字も似合わない
アズマの姿がドアから顔を出す。

「なんで家知ってんの。」

「俺に知らない事はないよサラちゃん」

アズマはサラのキャミソールに短パンというラフな格好を舐め回すようにジロジロ見る。

「気持ち悪いんだけど、通報するからそこから動かないで」

「わー!!ごめんて!!だって珍しいじゃん!!中々サラの部屋着なんか見れねーじゃん!!少しはおじさんに希望という華をガン見させてくれてもいーじゃん!!」

はあとため息をついてアズマを中に入れる


「おいおい、生活感ねーなお前ん家」

ソファーにテーブルにテレビ。

寝室はベッドだけの部屋に文句をつけるアズマ

「必要なものだけあれば充分」

ソファーにどかっと座るアズマに
麦茶を渡す。

「おめー親はどうした?」

「さあ?どうしたんでしょうね」

「…ま、いいや。明日から夏休みだろ?どっか生きてーとこねーの?」

ソファーに寝そべり始める図々しいアズマに
冷たい視線を送るサラ