「ここが食堂か、サラ?」

サラとツバサは校内の探索しながら

食堂へと辿り着く。

サラが後ろでどこかを見ているのを

ツバサで視線を目で追う。



そこには園庭があり、その中心に
大きな桜の木が立っていた。


「気に入ったの?」

「いや、桜見てたらお腹が空いた」

「花より団子だもんね。サラ」

「ツバサは花よりアスファルトに生えてるつくしみたいだよね。」

「え、それ褒めてんの?けがしてんの?」


アスファルトに生えてる以上粘り強いって事でいいよね?!

じゃないと俺の価値雑草並みって事だよ!!


「それよりお腹空いたから帰る。」

「まだ夕飯の時間じゃないけど、送ってくよ?」

「いい。今日ツバサ呼ばれてるんでしょ?」

「まぁ、そうだけどさ。一人で帰れる?」

「お子様扱いしないで、私はれっきとした大人だよ?エロ本だっておつかいできるよ」

「いや誰もエロ本買ってこいなんて頼まないから!大人の解釈間違えてるよ!」


無表情で淡々と喋るサラの姿を見て

ふっと微笑みポンポンと頭を撫でる

「じゃあ、気をつけて帰れよ?」

「ツバサも、」

きっと俺への気をつけては意味が違うな。

はあーとため息をついてサラと分かれる。