「カナメ〜。」

アズマの一声にカナメはサラを真剣な顔で
口を開く。

「俺達は関東統一してるチームだ。それをよく思わない輩共もいる、俺達が滅多にこない学校に来る事がどんなことが分かるか?」

「私?」

「物分りがいいな。女を狙う容赦ない奴らも世の中にはいる、気に食わねえ話しだが」

カナメの吐いた煙が真っ青な空を灰色に掠める

「お前も狙われる可能性がでけぇ。まーこうなるって分かってて近づいた俺達の責任だがな。」

「どうしたいの?」


何も映さない瞳はカナメを見据える

そんなサラにカナメの心はザワつくも
冷静を保って話を続ける。

「俺達の姫となってもらう。」

「姫って?」

寝っ転がっていたアズマが起き上がり

「神威が絶対的に守り抜く存在となってほしいんだよ」

「私を守る?どうして」

「意外に少し理解能力が欠けてるんだな」

「カナメも栄養足りてないと思う」

「うるせえぇよ!!大きなお世話だっ!!」

「私もそう、大きなお世話。」

カナメもグッと言葉が詰まり

ナツキはため息を吐きながらサラに近づく