俺は不思議に思うんや

目の前におるこのぐーたらしているダメ人間

アズマの元にあんな儚げで美しいサラちゃんがこいつらと一緒におるのを。

久しぶりにサラちゃんの顔見に幸子来たんやけど、

お目当てのサラちゃんはまだ来てへん。




「おいアズマ、はよ起きんかい!!俺が来とるのに起きないってどーゆことやねん!!」


寝そべるアズマの身体を揺する


「なんだよかーちゃん…今日は日曜だぜ?おっちょこちょいなんだから〜もう〜……スー」

「ってなんでやねん!!!!いやかーちゃんちゃうし!!いや!!そもそもお前に日曜関係あらへんやん!!どつぐでほんまに!!」


「んっだよ、もー。うるせーなー。つかなんでおめーがここいんだよ、帰れ!!しっしっ!!」


「客人に向かってそげな態度とるんかわれ!!サラちゃんに会いに遥々来たんや。お前いつも寝とるんか?!」

「ほんと懲りねーなてめーは、ウチの子は誰にも渡しませんからね!!求愛しに遥々来ても無駄なのわかんないの〜?いーじゃん、お前見た目チャラいんだからそこら辺の女でもいーじゃん」

「あほか!!俺はサラちゃんという1輪の健気な薔薇にしか興味ないねん、明日も明後日も明明後日もサラちゃんやねん。」


「うーわ、きっしょ、薔薇とか例えるのどーかと思うよ?きっしょ。おいババア!!雑巾どこにあんのー?いまからでけー汚れ拭きたいんだけどー?」


「ゴミ扱いすんなぼけ!!俺ツッコミ苦手やねん!!せめて俺にボケさせてくれへん?お願いだから!330円あげるから〜!」

「細けんだよてめーのボケは!!…ん?」


アズマの携帯が震えて
内容を見た表情が馬鹿にしたような嬉しそうな顔をしていた。



「今日ウチの子来ないから〜。残念だったなーぎゃはははー!!ほら、さっさっと帰れ!!」



ガーーーンと頭の中で鐘が鳴り響く



ほんま、このアホと一緒につるんでるサラちゃんって女神やんな。

まー俺もやけど。


end