残されたサラの携帯が震える

「…なに」

電話の相手はアズマだった。


「お前どこいるんだ?」

「学校」

「休みだってのに、そんな学校が好きなのかお前は〜、今から迎えいくから待ってろ」


ブツっと切れた携帯を握りしめて
目の前の大きな木を見つめる。