side〝カナメ〟
「っち、いつまで続くんだ?」
タバコに火をつけて
今だ目の前で殴り合いをする二人を見ていた
なんつーか前に聞いた事あるが
悪鬼って非道な連中なんだよな。
なのに悪鬼の大将は楽しそうに喧嘩してやがる。
どうなってんだあ?
「ねえ、君の頭ってどんな人」
隣で同じように二人の喧嘩を見守る眼鏡が
話しかけてくる
「あー、バカだな、バカでだらしねえ大将だよ」
「ふっ。でもそんな人の下に付くんだ?」
「あの人は上も下も関係ねー、ただ仲間を見捨てる事はぜってーしねえ。」
「言いきれる?俺からすればソウゴさんを見捨てたのは君のとこの大将なんだけどな」
「はっ、笑わせんな。総長は自分より誰よりも人を思う気持ちがつえーんだよ。あんま褒めたかねーけど、それに気づけるかどうかはそいつ次第じゃねーの?総長もあんま深く語らねーし」
「気づけるかどうか、確かにね。でも真っ直ぐすぎて伝わらない人もいる。俺の頭はどうやら君の大将が好きで仕方ないみたい」
ふふと笑う眼鏡に少し引くも
カナメもふっと鼻で笑う
「あの人はすげーよ。男はやっぱ拳で話し合うもんだって、今目の前で見せつけられてるしな。」
「っち、いつまで続くんだ?」
タバコに火をつけて
今だ目の前で殴り合いをする二人を見ていた
なんつーか前に聞いた事あるが
悪鬼って非道な連中なんだよな。
なのに悪鬼の大将は楽しそうに喧嘩してやがる。
どうなってんだあ?
「ねえ、君の頭ってどんな人」
隣で同じように二人の喧嘩を見守る眼鏡が
話しかけてくる
「あー、バカだな、バカでだらしねえ大将だよ」
「ふっ。でもそんな人の下に付くんだ?」
「あの人は上も下も関係ねー、ただ仲間を見捨てる事はぜってーしねえ。」
「言いきれる?俺からすればソウゴさんを見捨てたのは君のとこの大将なんだけどな」
「はっ、笑わせんな。総長は自分より誰よりも人を思う気持ちがつえーんだよ。あんま褒めたかねーけど、それに気づけるかどうかはそいつ次第じゃねーの?総長もあんま深く語らねーし」
「気づけるかどうか、確かにね。でも真っ直ぐすぎて伝わらない人もいる。俺の頭はどうやら君の大将が好きで仕方ないみたい」
ふふと笑う眼鏡に少し引くも
カナメもふっと鼻で笑う
「あの人はすげーよ。男はやっぱ拳で話し合うもんだって、今目の前で見せつけられてるしな。」


