COLORDAYS

side〝サラ〟




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「…ん。」



ここは…



微かな視界は薄暗い部屋で
自分がベッドに横になっている事を把握する




「あ、起きた?」


知らない男の声にサラの意識もはっきりする
目の前に同じ歳ぐらいの男が立っている。

「誰?」


「俺はリョウ。俺の頭が君の事気に入ってね。調べさせてもらったよ」


リョウと名乗る男は慣れた手つきで
コーヒーを焚いてコップに注いでそれをサラに渡す。

「…ブラック。」

「そう、君の好きな飲み物だよね?」


なんでこいつ…

「確か、牛乳は朝必ず飲むんだよね?」

なんで私の事…


「あと君の過去も。可哀想な子」




ドクンとサラの胸が鳴る


「ま、別に俺は君の事なんとも思ってないよ。頭がそろそろ来るから、君がこれからどーなるとかも分かんないからね。」


リョウは眼鏡をクイっと上げて笑う

「じゃ、あとは頭が来るまで自由にしてて?この部屋に窓はないから逃げられないよ。」


リョウは部屋から消えた。







「…寝よ。」

そんな時でもサラはふかふかのベッドにまた横たわり。瞼を閉じる