「ママ〜!!聞いてくれよ〜!!」

酒をグラスに次ぎながら一気に飲む

「程々にしないと追い出すからね!!で、どうしたんだい、そんなご主人様に捨てられた子犬みたいな目をして。」

「それがさー!!今年の新入生に天使がいたんだよ〜!!ほんと一目見て天使って思うぐらい!!なぁ?!」

「そーそー!!あの何を考えてるか分からない整った顔!!艶のある腰まである黒髪といい!!誰も寄せ付けないシリアスな雰囲気!!」

「俺達今日こそ声かけようと彼女の後ついてったんだよ!!」

3バカトリオの話は止むことなく、

そんな話をママは煙草を吹かしながら聞いていた


「ストーカーしてまで綺麗な子なんだねぇ、私も若い時は学園のマドンナって言われてたさ〜」

「うるせーよババア!!そんな妖怪みてえな顔して妄想語ってんじゃねえ!!」

「誰が妖怪だこら!!おもて出な!!たこ!!」

「それでよ〜、見つかってお話したいんですって言ったのにお腹空いたから帰るって…会話にもなってないってーのに。」

「呆気なかったよな。俺らストーカーまでして会話と言えるのか分からない一言二言で終わったもんな。」