監禁少女

一時仲が良かったけれど、今ではそれほど連絡を取り合っていない。


どうして3人が選ばれて誘拐されたのか、見当もつかなかった。


「あっ」


美世が怯えた表情を上空へと向けた。


その視線を追いかけてみると、そこには覆面男が立っていた。


いつの間にいたんだろう。


咄嗟に逃げようとするけれど、拘束されたままなので自由に動くことができない。


3人で固まるようにして身を寄せ合う。


すると、覆面男が小さな鍵を取り出した。