あたしは舌なめずりをして鞄の中の小瓶を見つめた。


そろそろターゲットを航にしてもいいかもしれない。


とりあえず付き合ってみて、理想と違えば別れればいいだけだ。


この薬を飲んだ後なら、航だってあたしに逆らう事はできないんだから。


あたしはそう思い、ニヤリと笑ったのだった。