君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



でも、あたしが孤立すればするほど、蒼くんは心配してくれた。


学校内で会えば必ず声をかけてくれたし、帰りに昇降口で会えば、そのまま一緒に校門を出ることもあった。……行先は、お兄ちゃんの病院で、一緒だったんだし。


女の先輩からすれば、そんなあたしが目障りだったんだと思う。


蒼くんに想いを寄せているあたしだって、蒼くんに優しくされて手放しで嬉しかったかと言ったらそうじゃない。


蒼くんは、あたしを見てるんじゃない。


お兄ちゃんの"妹"だから。




蒼くんが卒業するまで、そんなことが度々あった。


だから今、女の先輩があたしを呼んでるなんて不安しかない。


トラウマだ……。