君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



『目障りだから、蒼の前をちょろちょろしないでくれる?』


『構ってもらってるからって、調子乗るなよ』


次から次へと投げられる言葉。


蒼くんはすごくモテたのに、同級生の女の子ともあまり関わらず、告白されても誰とも付き合わなかった。


だから、構われるあたしが面白くなかったんだろう。


部活までやめてお兄ちゃんのお見舞いを優先していた蒼くんが、彼女なんて作らないのは分かっていた。


でも、周りはそうは思わない。


『友達いなくて淋しい子ぶって、蒼に心配してもらってんじゃないよ』


『……そんなつもりは……』


一度だってなかった。


むしろ、あたしまで蒼くんに心配なんて掛けたくなかった。


お兄ちゃんのことで精いっぱいな蒼くんに。