『永井さん、先輩が呼んでるよ~』
友達のいないあたしが唯一学校で普通に話せる相手、それは蒼くんだった。
ときどきあたしのクラスに来てくれたから、今日もまた蒼くんが来てくれたんだと思ったら。
『先輩っていっても、"蒼くん"じゃないけどね』
クスクス笑うクラスの女の子たち。
……え。
不安に思いながら廊下に出てみれば。
『あなたが永井美紗?』
綺麗な女の先輩がズラリと並んでいた。
『……はい』
おどおどしながら答えたあたしに、女の先輩は言った。
『あんた、蒼のなんなの?』
なんなの……って。
こんなことを言われたのは初めてで、戸惑った。



