君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



そっか。そういう意味か。


やだ、あたし。

深読みしちゃって恥ずかしい。



「あ、ああっ、うん……」



ぎこちなく笑顔を作り、えへへと笑う。

恥ずかしさを隠すように。


それからすぐに久我くんは、クラスの男の子に話しかけられてそっちの方へ行ってしまった。


あー、びっくりした。


あたしはまだ激しく動いている心臓を落ち着かせるように、深呼吸しながら席へ戻った。







「美紗ちゃん、先輩が呼んでるよ」



クラスの子にそう言われたのは、お昼休み。



「えっ……」



先輩と言われて思いつくのは。


蒼くんっ……!?


ガバッと立ち上がったあたしに。



「女の先輩。可愛いらしい人」



そう付け加えられて、ドクンと跳ねる胸。




……中学時代のいやな記憶が蘇る。