君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



***


今朝は久々にスッキリ起きられた。


覚えてないけど、なんだかとても幸せな夢を見ていた気がする。


昨日、蒼くんと久しぶりに話せたからかな。


そんなふわふわした気持ちのまま登校したあたしだったけれど、教室に入った瞬間気を引き締めた。



久我くんに、昨日のこと謝らなきゃ。

一緒に駅まで行ってくれるって言ったのに、なんだか申し訳なかったなぁ。


久我くんにとって蒼くんは先輩。


『じゃあ一緒に帰るか』


そんな蒼くんがあんなことを言ったものだから、きっと何事もなかったように自分は帰って行ったんだと思う。


変な気、使わせちゃったよね。