思った以上の活躍ぶりだったんだから。 保健委員の相手が久我くんでほんとによかった。 すると、また別の集団が昇降口に流れ込んできて、1年生が一斉に口を開いた。 「お疲れ様です!」 「お疲れっす!」 敬語なのを見ると、バスケ部の先輩なのかもしれない。 もしかして、蒼くんもいたりする……? とたんにそわそわする。 「お疲れー」 その期待は的中し、エナメルを肩から掛けた蒼くんが姿を見せた。 わっ……! ほんとに来ちゃった。 こんなタイミングで蒼くんに会えたことを素直に心が喜び、高鳴る胸。