君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「部活サボってこんな時間まで美紗ちゃんと何やってたんだよー」



そんな冷やかしに、ボッと顔が熱くなる。


サボりじゃないもん。

ちゃんと委員会のお仕事してたもん。


そんなことを言われている久我くんの肩を心の中で持つ。



「はあ?うるせーよ。休みたくて休んだんじゃねーし」



口を尖らせる久我くんは、本当に部活に出たかった様子。

部活を休めてラッキー……なんて、1ミリも思ってないんだろうな。


無理してでも今日終わらせてやっぱり正解だった。



「わかってるよ!美紗ちゃんもお疲れ様!」


「うん、ありがとう」


「凜太朗、しっかり仕事してた?」


「それはもうっ!」



思わず力が入っちゃう。