「ところで、保健委員、一緒の男子って誰なの?」


「あ、誰かな……」



入学した次の日に決めた委員会。

相手の男の子はあまり意識してなかったから、壁に掲示されている一覧表に目を向けると。



「あ、凜太朗くんじゃん」



伊織ちゃんの言葉に、心臓がヒヤッとした。


久我くん……なんだ。


あのお昼以来、なんとなく苦手意識を持っちゃってる。

ジッと見つめられた久我くんの目が忘れられなくて……。


蒼くんが好きって……バレてないかな。