そこには、あたしの歩幅に合わせて歩いてくれている、やっぱりあたしにはもったいないくらい素敵な男の子。
これは夢なんじゃないかと、密かに頬をつねって感じた痛みに、ひとり「ふふふ」と笑った。
それから、ルールがほとんどわからないあたしに、分かりやすくバスケの面白さを教えてくれた。
気づけば、緊張もせずいつものように話せていた。
駅までの道のり、会話が途切れることもなく。
「ふっ……」
「……どうしたの?」
突然凛太朗くんが笑いだすから何事かと思う。
「いや、遥輝君との会話思い出してさ」
「えっ、どんな!?」
すごく知りたい。
隣に並ぶ背の高い凛太朗くんの顔を見上げて、次の言葉を待った。
「遥輝君から美紗のこと色々聞かされてたなーって。だから会ってみたいって思ってたんだよ」
「ほんとに?」
「よく考えたら、美紗そのまんまだし、なんでわからなかったんだろうな」
凛太朗くんは首をひねる。



