君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



カラオケに行かなかったあの雨の日。


結局、伊織ちゃんと工藤くんはふたりでカラオケをすることになり、そのときに告白されたみたい。


工藤くんはずっと伊織ちゃんが好きだったけど、幼なじみって距離が邪魔をしてなかなか素直になれなかったらしい。


それまで、工藤くんを好きだなんて自覚したことのない伊織ちゃんだったけど、自分でもびっくりするくらい素直にその告白を受け入れたんだとか。



『なんでかわからないけどオッケーしてた……』



なんて言ってたけど、あんなに何度もアプローチしてた先輩の告白を悩みながらも断った伊織ちゃんが即答なんて。


心の奥そこで、無意識に工藤くんに惹かれてた証拠だとあたしは思うんだ。



「……っ、とりあえず試合終わったから行こっ!」



伊織ちゃんも恥ずかしくなったのかこの話題は強制終了となり、そのままあたしたちは体育館をあとにした。