涙はどんどんあふれてくる。
もう、なんの涙かわからなくなってきちゃった。
嬉し涙なのかな……。うん、たぶんそう……。
大きく息を吸い込んで、久我くんをまっすぐ見つめた。
「あたしと……つき合ってくださいっ……」
「……っ……」
驚いて丸くなっている瞳が、とても愛おしく見えた。
普段人前ではクールなのに、あたしにはいろんな表情を見せてくれる。
いろんな久我くんを知っているのは自分だけでいたいな……。
そう思った瞬間。
「……とりあえずもう、抱きしめさせて……」
ギュッーーー
再び抱きしめられた。
その勢い、その強さ、その温もりに。これは夢じゃないんだと、溢れ出てくる幸せ。
あたしと同じように早い鼓動をもうひとつ感じながら、優しい声が耳に届く。



