君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「もしかしたら……俺は託されたのかもしれないな」



あたしと久我くんが出会う保証なんてないのに。


そんなこと、お兄ちゃんにはわかるわけないのに。


不思議と、そうなのかもしれないなんて思ってしまう。



「今こうして、美紗に渡せてよかった……」



ご褒美をもらったみたいだよ。


お兄ちゃんからのキャンディーを、再び手にできるなんて。


時を隔てて、今。


久我くんから、あたしへ……。


引力でもなんでも信じられる気がした。


今、ここにお兄ちゃんのキャンディーが、あたしの手の中にある現実に。



「これからは、俺が美紗の涙をぬぐうから」


「……」


「俺と……」


「……」


「つき合ってほしい」


「……」


「好きなんだ……美紗のことが」