こうやって並んで見るふたりは、とてもお似合いだった。
陽菜ちゃんがキラキラして見えるのは、蒼くんと素敵な恋愛をしているから。
あたしが蒼くんを好きだったこと、知ってるかわからないけど。
陽菜ちゃんに安心してもらいたかったっていうのもあったし、聞いてほしいっていうのもあったんだ。
「あたしね、好きなひといるの」
また耳元でコソっと打ち明けると。
「ええっ、そうなの?どんな人?クラスの人?向こうはどう思ってるっぽい?脈アリそう?告白しないの?」
「あ、あの……」
「その話、ちょっと詳しく……!」
さすが陽菜ちゃんも女の子。
恋バナの食いつきが予想以上で、目の輝きまで変わってあたしは苦笑い。