君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



あたしの想いは、きっと蒼くんから伝わっているはず。


お兄ちゃんの想いとともに、あたしもふたりの幸せを願いたいんだ。


これはあたしの自己満足かもしれないけど、ふたりが幸せでいてくれることは、そこにお兄ちゃんの生きた証もあるということだから。


後ろめたい気持ちなんか持たずに、堂々と蒼くんを愛してほしい。


あたしにも、お兄ちゃんにも……。



「美紗ちゃん、ありがとう」



目に光るものを残しながらにっこり笑う陽菜ちゃん。


……ああ。


陽菜ちゃんて、ほんとに可愛い。改めて大好きだなって思う。



「美紗ちゃん、ハルくんに似てきたね」



思わぬ言葉に目を見張った。


あたしが、お兄ちゃんに……?



「え……あたし、これでも女子だけど……」