あたしの想いは、きっと蒼くんから伝わっているはず。
お兄ちゃんの想いとともに、あたしもふたりの幸せを願いたいんだ。
これはあたしの自己満足かもしれないけど、ふたりが幸せでいてくれることは、そこにお兄ちゃんの生きた証もあるということだから。
後ろめたい気持ちなんか持たずに、堂々と蒼くんを愛してほしい。
あたしにも、お兄ちゃんにも……。
「美紗ちゃん、ありがとう」
目に光るものを残しながらにっこり笑う陽菜ちゃん。
……ああ。
陽菜ちゃんて、ほんとに可愛い。改めて大好きだなって思う。
「美紗ちゃん、ハルくんに似てきたね」
思わぬ言葉に目を見張った。
あたしが、お兄ちゃんに……?
「え……あたし、これでも女子だけど……」



