君が泣いたら、俺が守ってあげるから。


真剣な口調とまなざしに、心が動く。


弱っていた心に、水を与えてもらったかのように力強さを取り戻していく。



「そうだね……このままじゃダメだよね」



あたしだってほんとは知りたいんだ。


お兄ちゃんと久我くんが知り合いだったのなら、どうやって出会って、なにを話したのか……。


しりたいこと、いっぱいあるの。



「久我くんと話してみる」



弱い自分からはもう卒業。


今のあたしには、味方がいてくれるんだから。



「よしっ、その息!もしそれでも苦しかったら、あたしがいっぱいなぐさめるから!」


「伊織ちゃん、ありがとう。大好き」


「あたしも美紗が大好きだよ~」



教室の中で抱き合うあたしと伊織ちゃんを見て、工藤くんが「俺も混ざりてー」なんて騒いでいたのは聞かなかったふりをした。