真剣な口調とまなざしに、心が動く。
弱っていた心に、水を与えてもらったかのように力強さを取り戻していく。
「そうだね……このままじゃダメだよね」
あたしだってほんとは知りたいんだ。
お兄ちゃんと久我くんが知り合いだったのなら、どうやって出会って、なにを話したのか……。
しりたいこと、いっぱいあるの。
「久我くんと話してみる」
弱い自分からはもう卒業。
今のあたしには、味方がいてくれるんだから。
「よしっ、その息!もしそれでも苦しかったら、あたしがいっぱいなぐさめるから!」
「伊織ちゃん、ありがとう。大好き」
「あたしも美紗が大好きだよ~」
教室の中で抱き合うあたしと伊織ちゃんを見て、工藤くんが「俺も混ざりてー」なんて騒いでいたのは聞かなかったふりをした。



