君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



翌日、久我くんは登校してきた。


いつもなら「おっす」って挨拶してくれるのに、それがなくて。


ずっと久我くんを追っていても、目も合わなくて。


明らかに避けられていると感じるその態度に、胸の奥がズキズキと痛んだ。


こんな態度をとられるとは思ってもいなくて、動揺が隠せない。



「凛太朗、昨日どうしたんだよ!てか、来てたのに朝練出ないってどういうこと!?」



すこし遅れて教室に入ってきた工藤くんが久我くんを見つけてすっ飛んでくる。


久我くんは朝練にも出なかったようだ。


あれだけストイックにバスケに取り組んでいた彼なのに……。



「んー」



曖昧に返事をして、席に座ったまま鞄の中身を机に入れる久我くんは、明らかにいつもと様子が違う。


体調がわるそうとか、そういうのとはまた違って。


心ここにあらず。そんな言葉がぴったりだった。