「もし、お兄さんと凛太朗くんが知り合いだったら、すごい偶然だよね」
「うん……」
「こんなことってあるんだ……」
それを肯定したような言い方に、胸の中が波打つ。
ハンカチという証拠があるんだし、その可能性から目を背けることはできないよね……。
「やっぱり、凛太朗くんはお兄さんのこと知ってたんじゃないかな」
「……そう……思う?」
「うん、だからお兄さんの写真を美紗の家で見て、びっくりしたんだと思う。お兄さんのハンカチを凛太朗くんが持っていたのが、一番の証拠だよ」
今いっぺんにたくさんのことを聞かされた伊織ちゃんだって、頭の中が混乱してるだろうに、真剣に考えてくれている。
そのことで、もう胸がいっぱいになる。
……ひとりで悩んでいないでよかった。



