君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「ううっ……」



遥輝君に最後に会った日以来の涙が零れ落ちる。


床の上に、あとからあとから。


こんな再会があるかよ……っ。


いつか必ず、元気な姿で会えるってずっと信じていたのに。



「ああっ……っ……うっ……」



思い出すのは、遥輝君の笑顔だけ。


重い病気を患っていながら、いつも笑顔でいた遥輝君。


俺なんかよりもずっとしっかり生きていて。


いろんなことを教えてもらったのに。


ありがとうすら言えてない。


さよならだって言ってない……。


伝えたかったこと、なにも伝えられてないのに。


なんで居なくなっちまったんだよ……!



「うああっ……!!!!!」



涙が止まらない。