君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



俺はどんな顔をしていたんだろうか。


……おそらく、穏やかな遥輝くんとは真逆の顔をしていたに違いない。


すぐに言葉の出ない俺に遥輝君は謝った。



「悪いな。こんな天気のいい日にこんな話」


「ちょっと待てよ、ダメって……」



天気なんかどうでもいい。


俺の周りの景色はもうとっくにグレーに曇ってる。


だって……それって……死ぬ、ってことか……?



「凛太朗と一緒にいるときは、俺、自分が病気ってこと忘れてた。もう一人の自分がいるみたいで。

そんな時間がすごく楽しかったんだ。友達っていうより、ほんとに弟みたいで……」


「……」


「でもさ……いつまでも凛太朗の兄貴はできないみたいだ」



鈍器で頭を殴られたかのような衝撃が走った。



「んなこと言うなよっ!」



正面から車いすを両手で力強くつかむ。


遥輝君に、グッと顔を寄せた。