「お友達?」
「はい」
「じゃあ、30分後に来るからね」
「わかりました」
看護師さんは俺に頭を下げるとここを出て行った。
ふたりきりになり、感じたことのない緊張感に襲われる。
もっと体がこわばったのは、遥輝君が放った一言。
「もう会えないかと思ったよ」
顔はにこやかなのに、セリフは穏やかじゃない。
どうしてそんなこと言うんだ……?
言葉を失う俺に、遥輝君は苦笑いしながら言った。
「いや、会えない方がいいのか。凛太朗がここにいるってことは、おばあさんが入院してんだもんな」
それはそうだけど。
「俺は会いたかったよ」
つい、むきになってしまった。
ばあちゃんが入院してなくても、友達として俺は遥輝君に会いたかったんだから。



