君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



泣き虫な妹の話。


優等生でしっかり者な姉の話。


年の割には可愛らしい母親の話。


いまいち空気の読めない、でも読みたいと実は必死な父親の話。


相変わらず家族の話をたくさん聞かせてくれるものだから、会ったこともないのに勝手に想像を膨らませてその人物像が勝手に出来上がっていた。



けれど、遥輝君が高校生になる年になっても入院したままの姿を見るのは複雑だった。


俺も中3になり、受験生の俺へエールを送ってくれる彼に、なんとも歯がゆい気持ちになる。


そして、ばあちゃんの病状も思わしくなくなっていく。


家に戻っても、ばあちゃんのことだから無理するだろうからと、入院していることが多くなった。