「それは……どうも……」
なんだかいたたまれなくなり、目をそらしてしまった。
それでも、彼は俺の瞳の中に映りこんでくる。
「身長だって170くらいあるんじゃない?俺の友達もおなじくらいだから」
「ちょうど、170です……」
「へー、やっぱり。中一で170ってすごいな。あ、敬語はいいよ。俺も中2だから大して変わらないし。そうだ、はいこれ」
テラスのテーブルに置かれたのは缶コーヒー。
「え?」
「一緒に飲もうよ」
ニコニコと笑う彼は、ほんとに今日初対面なのだろうか。
それも、ほんのついさっき。
俺なら絶対に真似のできないような友好的な行動に面食らう。
「高校生くらいだと思ったから、コーヒーにしちゃったんだけど飲める?こっちと交換する?」
ははっと笑う彼の手には、りんごジュース。



