君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「ごめんごめん、そういうわけじゃないんだよ。もっとポジティブにとらえようよ。大人っぽくてカッコいいって意味だよ」



彼は俺の肩を軽くはたく。


いたずらっぽく、白い歯をのぞかせて。



「……っ」



その笑みに、頭をガツンと殴られたような気がした。


……気の毒だ、と思ってしまった自分を恥ずかしいと思った。


彼は、自分が病気であることでの俺との違いを、これっぽっちも感じていない。


俺がさっき思ったのは彼へ対する偏見で、なにを勘違いしていたんだろうと気付かされた。


彼は俺に対して、そんな感情を一切持ってないんだと。


病気であることを悲観している……なんて、余計なお世話に過ぎなかった。