彼は大きい瞳を倍くらい開いた。
「中1?ほんとに?」
「……はい」
「てっきり高校生くらいかと思ってた」
初対面の人と、なんどこういうやり取りをしたかわからない。
またか、と思いながら苦笑いで問いかける。
「……そんなに俺って老け顔ですか?」
小学生の高学年になってから、電車やバスに乗るときは、子供料金で乗ることにドキドキしてしまった。
いちいち確認されるのが面倒で、はじめから大人料金で乗ったこともある。
中学生になって罪悪感を持たずに大人料金を払えるようになって、どれだけ気が楽になったか。
レストランでのおまけのコインなんて、もう4年生くらいからもらえていない。



