君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



中学からバスケを始めた俺。


プロの選手になりたいとか、そんなでかい夢を持っているわけじゃないが、いまはただバスケが楽しいからうまくなりたい。


練習も大事だが、上手くなるための教本もたくさん読んでいる。


活字を読むのは苦手だが、好きなことのためなら苦じゃなかった。


バスケの本を読み始めると夢中になる。


読むたびに新しい発見があって楽しい。


寝るどころか、集中しすぎるくらい本に没頭していたとき。


ふと、視線を感じて。


反射的に本から顔を上げると、すぐ横にいたのはさっきの彼だった。



「わあっ……!」



大げさに驚いてしまったのは、まるで瞬間移動でもしたかと思うくらい人が来た気配を感じなかったから。


一体いつの間に!?