君が泣いたら、俺が守ってあげるから。



「あ、もうこんな時間……。そろそろ失礼します」



久我くんが時計を見て腰を上げた。



「わっ、もう9時過ぎてたんだ」



あたしも時計を見て驚く。


蒼くんのときもあれこれ出して長い時間ひきとめちゃうお母さんは、相手が久我くんでもそれは変わらず。


はじめて来たのにこんな時間まで長居させちゃって、気疲れしてないかな……。



「ごちそうさまでした」


「またぜひ来てちょうだいね」



玄関まで出てきそうになったお母さんをリビングで静止して。


ふたりで玄関に向かう。



「こんな時間までごめんね」


「全然。美紗のお母さんすごい楽しいし居心地よくて俺も時間気にしてなかった」


「そう言ってもらえてなによりです……」


「俺の方こそ、遅い時間まで居座ってごめんな」


「ううん、急に誘っちゃったのにありがとう」