学校での久我くんを見ている限り、あまり人と話すのが好きじゃなさそうだし、今更誘ってしまって悪かったかなと心配したけど。
お母さんとは、とても話が弾んでた。
ごはんも遠慮しないでたくさん食べてくれて。
終始ニコニコしていたお母さんを見ていて、あたしも嬉しかった。
お姉ちゃんは家庭教師のバイトをしているし、お父さんも残業でいつも遅い。
ほぼふたりきりが多い夕食だから、人数が増えるととても楽しい。
いつもひとりで夕飯を食べている久我くんにも、すこしは楽しんでもらえていたらいいけど……。
食後には、コーヒーや紅茶をのみながらチョコレートをつまんだ。
「こんなことならケーキでも用意してたのに」……と言うお母さんの言葉に久我くんは「まだ食べるんですか!?」って苦笑いしてた。
女子の別腹は、ちょっと理解できないみたいだ。



