「……っ」
息をのむ。
ハンカチを貸してくれたのが、久我くん……?
え、うそでしょ……?
そんなにもあっさり告げられて、頭の中が真っ白になっていく。
「……言わなくてごめん」
……うそじゃ……ないみたい。
ごめんと呟く久我くんは、バツの悪そうな顔をする。
「……う、ううんっ……」
対処の仕方がわからないくらい心臓が早鐘を打っている。
そうだったらいいなぁなんて希望はあくまで希望で、ほんとにそうだとは夢にも思っていなかったから。
ずっと捜してた人が、こんなに近くにいたなんて。
ああどうしよう。どうしたらいいんだろう……。
「えと……その……久我くんは……あたしって……気づいてたの……?」
「ああ」
ああって。ずいぶんあっさり言われてどうしようかと思う。
だって、今までそんな話題かすりもしなかったのに。



