久我くんは、そうでもないように言うけど。
こんなに優しくて素敵な男の子だもん。
……そうだよね。あたしはこんなに素敵な男の子に友達だと思ってもらえてて……なんて贅沢なんだろう。
「ご両親……忙しいんだよね?普段ご飯とかどうしてるの?」
おばあさんは入院中だし、余計なお世話だと思ったけど気になって。
「親が作りおきして冷凍したものとか、適当にコンビニで買ったりしてる」
「そうなんだ……」
ひとりでの夕飯、寂しくないのかな。
……寂しくないわけないよね。
「しばらくはふたりとも出張で帰ってこないし、今日はなんか食ってくつもり」
「えっ!?」
意外な返答に、素っ頓狂な声がでた。
だって、忙しいのレベルが想像と全然ちがったから。
朝が早いとか帰りが遅いとかじゃなくて泊まりの出張。しかも、日常的みたいな言い方。
家に誰も居ないなんて、あたし経験したことないよ。



