「こいつは、久我凜太朗(クガ リンタロウ)」
次に工藤くんは、あたしの目の前に座る彼の肩を叩いた。
「……どーも」
チラッと視線をあげた彼は、あたし、それから伊織ちゃんへと視線を動かし軽く会釈した。
そして、すぐにまたご飯に視線を落とす。
「おいそれだけかよ~」
工藤くんが言う様に、彼とのテンションの違いに、すこし面食らった。
口数すくない人なのかな?
同級生にしては、すごく落ち着いた感じがする。
でもそれは、顔が整いすぎているせいかもしれない。
目元はキリっとしていて鼻はスッと高い。
肌はすべすべだし、男の子にこんな表現あってるか分からないけど、キレイだと思った。
すごくモテそう……。
女の子に慣れ慣れしくなさそうだし、遠巻きに騒がれるタイプかな。



