「遥輝から頼まれてたの。春になったら送ってほしいって。文面は遥輝が作って、私は送信しただけよ」
「……っ」
いったい、何が書いてあるの?
さっきよりも心臓の鼓動が早くなった。
見るのが怖い。でも、お兄ちゃんがどんな言葉を蒼くんに残したのかと見てみたい気持ちもある。
大きく深呼吸をしながら中を開くと。
画面いっぱいに文字が出てきた。
お兄ちゃんは、もう腕の自由がほとんど利かなかった。
そんな中、これだけの文章を打つのにどれだけ時間がかかったんだろう。
それを想像しただけでも、もう瞳が涙で滲んでくる。
"蒼へ"
そう始まった文面には、蒼くんへの感謝の言葉がたくさんつづられいてた。
自分のために蒼くんがしてくれたことへ。
陽菜ちゃんのために、蒼くんがしてくれたことへ。



